研究上の関心

 一言でいってしまえば、実証的政治参加論ということになりますが、これだけじゃ抽象的過ぎて
なんのことやらわかりませんよね。実証的とあえて断っているのは、政治参加のあるべき姿を模索
するような規範的な政治参加論とは、あえて一線を画しているということを意味しています。つま
りあるべき政治参加の姿を考えるよりも、

・実際の政治参加がどんな風に行われているのか
・誰が政治により参加するのか
・何が原因でそのような政治への関わり方や行動の違いが生まれるのか
 (心理?経験?制度?資源?文化?環境?戦略?)

 といったことに関心をもって、分析していくのが実証的政治参加論ということになると思います。

 どうあるべきかという規範を他人と共有することはなかなか大変ですが、情報を共有することは
規範が異なっている人間どうしでもできますので、そういう情報の共有に貢献できればと考えてい
ます。
 
 これまで扱ってきた具体的なテーマというか素材は、日本人の政治参加、特に選挙参加(投
票行動、選挙行動)ということになります。主に日本を扱っているのは、やはり自分が日本人で日
本の政治に関心があるからということになります。研究を始めた頃は外国のことはやはり知らなか
ったし(今でもたいして知っちゃいませんが)、わからなかったので関心のもちようがなかったと
いうのがホンネです。
 ただ勉強していくうちに、諸外国との比較で日本人の政治参加を考えることの重要さと面白さを
感じました。というわけで、民主化論(政治発展論)や政治文化論にも関心をもっています。
 

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