2003年5月
５月31日（土） バカンスはいつも雨
ただいま，West Bloomfield Public Libraryより更新しています．木曜日は次女
のfield tripの付き添いでLansingのState Capitolに行ってまいりました．同じ日に
息子のクラスもfield tripでこちらはOHIO州のToledo Zoo．こちらはおおぜい付き
添いがいたようですが，State Capitolの方は私を含めて４名の保護者が参加し
ました．最初は博物館でミシガンの歴史について概観し，その後議事堂見学で
す．Ann Arborを含むWashtenaw County選出の州上院議員であるLiz Brater氏
がわれわれを迎えてくれました．彼女の住まいは近所らしく，お子さんがBurns
Park Elementaryに通っていたこともあるとか．しかもそのお子さんは，娘の担任
で今回の引率者でもあるMr. Barberの生徒だったこともあるそうで，非常にフレ
ンドリーに対応してくれました．彼女は州上院議員になる前にAnn Arbor市議会
議員，市長（Ann Arbor初の女性市長），州下院とキャリアを積んでいます．見た
目も若々しくまだまだ活躍しそうな勢いを感じました．
金曜日はデトロイトのfederal buildingで所用を足し，書類を作成しているうちに
終わってしまいました．テレビをつけるとニューヨーク・ヤンキースとデトロイト・タ
イガースの試合が放送されていたので，松井選手を見るためにしばらく見てい
ましたが，凡退．今日，明日とヤンキースはデトロイトのTigers Stadiumで試合だ
そうですが，天候はあいにく雨．松井を楽しみに球場に行く日本人も多いでしょ
うに，ちょっと残念ですね．
(B.G.M. 杉真理「バカンスはいつも雨（レイン）」）
５月28日（水） プレゼント
8日ぶりの更新になります．金沢から戻ってから今ひとつエンジンがかからず，
ぼーっとして過ごしています．そんな中で，本が2冊送られてきました．１冊は河
野勝・竹中治堅編『アクセス国際政治経済論』（日本経済評論社）です．国際政
治はここのところあまりフォローしていなかったので，非常に勉強になりました．
もう一冊は櫻田大造『誰も知らなかった賢い国カナダ』講談社＋α新書．関学
法学部の同僚である櫻田教授によるカナダ紹介書で，非常に親しみやすい本
です．カナダ政治については細かいことをよく知らないのですが，これを読むと
カナダ政治もなかなか面白そうです．国会に議席がなくても首相や閣僚である
時期があるとか，全国レベルの政党と州レベルの政党が完全に独立している
ことなど，興味深いことがいくつも本書に書かれています．
今の日本にとってもっとも興味深いのはやはりカナダの外交でしょう（櫻田先
生の御専門でもあります）．アメリカとつかずはなれずで自分たちの外交の主
導権をつねに手放すまいとする外交手腕は，日本にとっては最も参考になる
点でしょうね．
しかし，これらを読んで，「さあ，自分も頑張らねば」とすぐにならないあたり，
われながら相当弱っとるなあ（苦笑）．
（B.G.M. 「プレゼント」 by ジッタリン・ジン）
５月20日（火）
しばらく御無沙汰しておりました．４月末までは原稿執筆に追われ，その
後いろいろバタバタしてから，金沢に学会出張をして昨日戻りました．今回
は行かないつもりだったのですが，前日に年報編集委員会があり，それ
に出ないと自分の担当論文が決められず，かつ学会の場でレフリーを探
して依頼するという手順を踏めないために，いろいろと面倒が生じそうだ
ったので参加することにしました．年報編集委員は２度目なのですが，前
回のときとは手順も異なっており，おそらく標準的に固まっていない部分
も大きく，編集委員長の裁量もかなり大きいようです．
金沢自体は大好きな街ですし，また多くのかたがたとのしばらくぶりの再
会や会話を楽しむことができました．研究報告の内容自体も興味深いもの
が多かったですし，学会として初めてのポスター・セッションも非常に有意
義と感じました．特に自分より若い研究者が新たな方法論で問題にアプロ
ーチしてくる様子は非常に勉強になりました．
なお４月中に書いていた原稿は，北海道大学の山口二郎先生を中心とす
る社会党研究プロジェクトのアウトプットとして，おそらくは今年度中に出版
される予定です．転送されてきた原稿も大変面白く，いい本になるのではな
いかと今から楽しみにしています．
こちらでの滞在も残すところあと３ヶ月あまりになってしまいました．
今となっては無事に日本に戻ることだけを考えています．
４月 ３月 ２月 １月