9月11日(水)

今日はSeptember 11.
Michigan Unionの前を歩いていたら,小さな新約聖書を手渡された.
あの日,World Trade Centerにいたのはアメリカ人だけではなかった.
あの攻撃は単にアメリカ一国に対する攻撃ではなかった.
今,アメリカを敵に回すということは,
アメリカの恩恵を受けている他の国をも敵に回すということなのだ.
アフガン攻撃が明らかにしたのはそういうことだろう.
1年前の今日に起きた惨事は,
アメリカを中心に構築されていく世界システムに対する"No"であったのだ.

そこにわれわれはガッチリと組み込まれている.
それもかなり自発的に.
親の世代にあたるある日本人は言った.
アメリカのおかげで今日があるのだと.
2発の原子爆弾を落とされてもそれはそれ.
そのルサンチマンが日本全体を覆うことは,おそらくない.

システムの恩恵を受ける者がいれば,そのワリを食う者もいる.
システムに対して命がけで"No"を叩きつける人々が確かにいることを,
そしてそれは一部の地域の出来事ではすまないことを,
1年前の今日われわれは知った.
システムが持続するためには,システムの生み出す害毒を中和する仕組みが必要だ.
その答えは1年経った今,出ているのだろうか.
まだ出ていないのだとしたら,果たしてわれわれにはその答えをみつけることができるだろうか.

とりあえず今は,理不尽な死を強いられた全ての人々に心から哀悼の意をささげたい.

  (B.G.M.. "War Song" by Culture Club)

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