8日(月) 

 週末はトロントに出張.同僚のS先生とこの秋から関学に客員教授として見える
Lawrence LeDuc教授にお目にかかるためである.トロントの街にはこれまでいっ
たことがなかったが,まさに multicultural という感じであった.
 LeDuc教授は大変感じのいい,親切な方で,いろいろといい本を教えていただ
いた.そのうちの1つは

Henry Milner. 2002. Civic Literacy: How Informed Citizens Make Democracy Work,
 
University Press of New England. Hanover and London.

である.民主主義を機能させるのはsocial capitalではなくむしろ政治的知識である
という本で,アメリカ,カナダ,西欧諸国,オーストラリア,ニュージーランドを比較し
ている.

 
というわけでトロントで楽しいときを過ごし,帰ってくるなりやるのはsummer program
の宿題である.現在とっているコースの中にRegression Analysisがあるのだが,いや
これがなかなか勉強になるというか,今までやってきた自分の分析を思い出して,
冷汗が出るというか.とってよかったとしみじみ思うのでありました.

 しかし朝9時から夕方6時過ぎまでセミナーやら宿題やらでてんてこまいである.
まあ他の院生さんたちに比べればはるかに気楽な身分で,しかも好きでやってるこ
とであるからサボる気になればいくらでもサボれる.事実今日もゲーム理論の課題が
どうしても1問わからないのであきらめてしまった.ま,頑張れるときは頑張りましょう. 
(B.G.M.「ようこそ輝く時間へ」 by 松任谷由実 from Pearl Pierce)