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6月13日(木)

  あと7時間くらいでサッカーワールドカップの日本対チュニジア戦である.
私もご多分に漏れずにわかサッカーファンと化し,かならず生中継を見る
ぞと今から気合を入れている.きっと夜中に叫び声を上げ家族中から煙
たがられることであろうが,そんなことかまっていられるもんかね.現在,
外国に滞在している日本人には外務省のほうから,「サッカーファンには
近づかないように」とのお達しが出ているそうだが,全くその通りである.
「何人たりともオラに近づくでねえだ.寄らば斬るぞ」てな感じである.

 ご承知のようにアメリカはサッカー人気があまりない上に,このあたりでの
放送時間が午前2時過ぎから朝の9時過ぎまでという感じなので,フーリガ
ンの心配は少なくともこのあたりに関してはあまりない.チュニジア系の住
民がいるかもしれないが.

 にしてもトルシエ監督という人,なかなかみていて面白い.フランス人だ
からなのかもしれないという気もするのだが,あの人,相手がメディアであ
れ,日本サッカー協会であれ,誰かに嫌われることを全く恐れていないよ
うに思える.彼が恐れているのは自分に「無能な監督」というレッテルが張
られることだけなのではないか.これが日本人監督なら協会のおえらさん
に頭が上がらなかったり,いろいろ口出されたりしそう,というのは偏見か?
いずれにせよ,人の顔色をうかがうことなく,自分に「無能」のレッテルが張
られることだけを恐れて仕事をするというのは,ある意味,理想的な仕事の
やり方と思う.

 また,彼は記者会見をボイコットしたり,母国のメディアに日本のメディア
に言わないことをもらしたりして,メディアをにぎわしているが,これは彼の
指揮下で動く選手にとって,結構都合のいい面もあるのではないだろうか.
つまり監督の言動がメディアをひきつけ,悪役を引き受けてくれる分だけ,
選手は楽になっているのではないか?
 
 普通であれば,日本が決勝トーナメントに進出しようという時に,マス・メ
ディアの報道が過熱して選手に余計なプレッシャーをかけて不思議はない.
ところが監督の対応がああで,しかもそれ自体が記事のネタになるのであ
れば,選手は監督を盾にとって取材の嵐から免れることができそうだし,し
かもうまくすると「あんなヘンな監督の下で選手も大変だ」という思いさえ,
関係者が抱いてくれるかもしれない.

 なまじ監督がメディアに対してオープンでいい顔をしていると,選手もそ
れにつきあわねばならなくなり,かえって気を使うということもあるのではな
いか.トルシエの対応は,エキセントリックに映ることでかえってメディアの
視線が選手にいくぶんそれ,選手としては余計な神経をメディアに対して
使わないですむという効果があるように思える.これを意図的にやってい
るのだとすれば,大したものである.いや,そういう計算ができない人間が
チームを率いていたら,メディアが大々的に注目しているプレッシャーの
かかる大舞台で勝てるわけがない.

 彼の監督としてのスタイルから学べることは結構たくさんあるように思う.

 何はともあれ,初のワールド・カップ決勝トーナメント進出を目指して

ガンバレ! トルシエ・ジャパン!!

(B.G.M.「前人未到のハイジャンプ」 BY SUGA SHIKAO)

P.S.
 宮城県桃生町から長居競技場に行かれるチュニジア応援団の皆様が,
 気持ちよく競技場をあとにできることを心からお祈り致します.


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