12月22日(土) その気mistake

 土曜日であるが,ISR buildingに出勤している.勤勉というより他に行く場所がないと
いうべきか(笑).本日,拙宅には来客があって,それが妙齢の女性でかつ敬虔なイス
ラム教徒であるために,成人男性との同席はさけなければいけないということで,休日
出勤と相成った次第.出勤してみると Directorにしてロシア政治の権威であるWilliam
Zimmerman教授もお見えであった.こういうときに声をかけるべきか否かは実はちょっと
悩むところである.何も声をかけないで自分の部屋に入ってしまうのは愛想がないよう
な気もするし,さりとて他人に思考を中断させられることの不快は同業者だからよくわか
る.ということで顔が合えば挨拶はするが、そうでなければわざわざ声はかけないことに
してはいるのだが.で,今回,彼の部屋のドアは空いていたものの,顔は合わなかった
のであえて声はかけなかった.
 Zimmerman教授には以前ランチをご馳走になった.日本からきた若い研究者に快適
に過ごしてもらおうという配慮が感じられてありがたかったのだが,昼食の際に,自分の
研究計画について英語で話すというのはなかなかしんどいものだった.以前は英語を
話さなければならない会食というのは,まったく食べ物の味を感じなかったものだが,
最近はかなりあつかましくなったのであまりそういうことはない.さりながら,CPSの
Directorに「君のCV読んだよ」といわれ,今後の研究方針などについて問われ,それや
その関連事項について答えながらの食事というのは,やはり味わうどころではなかった.
しかし彼の人柄はなかなか魅力的で,話していて楽しい人である.
 留学で大事なのは自分の研究もそうだが,やはりこちらのスタッフとの交流だと思う.
しかし,その点に関して,今日,自分の過失を発見してしまった.先日のCPSのパーティ
のあとにディナーがあったようで,それを知らずに私は帰ってしまったのであった.具体
的なタイム・テーブルやプランをきちんと把握していなかったのが原因である.というわけ
でちょっと現在,へこんでおります. 

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