12月17日(月) "Political Science" and "Bye bye my love"

 私はVIDEONEWS.COMの○激Talk On Demand を愛聴しているのだが,
その中で,今回アメリカのABM条約脱退が取り扱われていた.京都議定書
を批准しないこととあわせて,アメリカが国家間協調によるレジーム形成より
国益最優先の方向へどうも動いているようだ.
 ここで最近聴いたRandy Newmanの"Political Science"という曲を思い出す.
それはこんな歌詞だ(筆者の拙訳で恐縮だが).


誰もわれわれを好きじゃない なぜかわからないけれど
われわれは完璧ではないかもしれないが、頑張ってきたことを神様はご存知だ
でも世界中、われわれの古い友人たちでさえ、われわれをこきおろす
どでかい一発を落として何が起こるか見てやろう

われわれは彼らにお金をあげた だけど彼らは喜んだかい?
いいや、かれらは意地悪で悪意に満ちてる
彼らはわれわれを尊敬していない だからやつらをおどろかしてやろう
どでかい一発でやつらをこなごなにしてやろう

アジアはごみごみしているし、ヨーロッパは古すぎる
アフリカは暑いなんてもんじゃないし 
カナダは寒すぎる
南米はわれわれの名前を盗んだし
どでかい一発を落としてやろう
われわれを悪く言う奴らなんていなくなるさ

オーストラリアは助けてやろう
これ以上カンガルーを傷つけたくないから
そこにアメリカ人だけのアミューズメント・パークを作ろう
カンガルーだってサーフィンできるように

ロンドンだってパリだって景気に沸く
君にも私にも部屋を買おう
そして世界中の全ての街にアメリカンタウンを作ろう
それはなんと平和に満ちた世界だろう
われわれはみんなを自由にする
君は日本の着物を着るだろう
私のためのイタリア製の靴もある

どのみちやつらはみんなわれわれが嫌いなのだ
だから今どでかい一発を落としてやろう
今落としてやろうではないか
                   

 1960年代の終わりにこんな曲を書いたRandy Newmanはほんとにスゴイ
と思うが,この曲の持つリアリティが未だに強いことは,われわれにとって
あまり幸福なこととは思えない.

 われわれ日本人としては,サザンオールスターズの"Bye Bye My Love"
でも歌うよりないのか?

 いいことだよね,You are the one.  You are the love. You are the world.

と.


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