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12月15日(土) 

 ひさびさの連続更新です.今日は自宅の勉強部屋の掃除 と買い物(といったってほと
んどビールしか買ってませんが)で日が暮れてしまいました.午後4時ごろになってから
やっと,

Avinash Dixit and Susan Skeath  (1999)  Games of Strategy, W・W・Norton&Company.

を読みだしましたが,これが結構面白い.最近少しゲーム理論を勉強する気になって
文献を集めているうちの1冊で,まあ学部生向けのテキストですが,初学者とくに数学に
自信のない私のようなものにもなかなか楽しめます.読みながらつい声を出して笑ってし
まうほど楽しい教科書なので,横にいる我が子がおめめをパチクリさせております.「コレ
ゲーム,コレ合理性,コレ戦略.ワカル?コワクナイ,コワクナイ,ダイジョーブ」的に書か
れている教科書です.学部生向けの教科書ってやっぱこういう風に書かなきゃいけない
んだろうなあ.ちょっと反省(役にたたない?やっぱり).

  "Strategy is a complete plan of action."(p.25)「戦略とは完全な行動計画である.」
ですと.いやあ,しびれますねえ.我が最愛の母国;pは大丈夫かねえ.私?ヘッヘッヘ.
いやあ,今日も寒いですなあ.

 ゲーム理論に対しては,「ゲーム理論を知らずに合理的選択を語るやつはカタリ」と
おっしゃる方もいれば,逆に冷たい視線を送る同業者もいたりします.この前のProf.
Inglehart邸でのディナーでも,「××(ゲーム理論使いで有名な教科書も書いている某
政治学者)は政治の現実を知らないし、理解もしない」「彼の議論の前提にはすでに答
えが含まれている」なーんて辛口のご意見も飛び交ってました.
 もっともそうコメントした方の向かいには,ゲーム理論にドップリコンの院生もいました.
彼にも言いたいことはあったろうけど,そこはそれディナーに招かれた身。名古屋かな,
もとい和やかな会食の席で周囲の人の飯をまずくさせるような愚は犯さずに,自分の食
欲を満たしつつ,その場の和やかさを保ったのでありました.これぞまさにrational choice,
strategic behaviorというものであーりましょうか?若いのにオトナじゃーん.

 それはともかく,最近ミシガン大学にきた政治学のスタッフはかなりFormal Theoryに
強い教授が多く(たとえばJames Morrow, Ken Kollman, Arthur Lupia,など),私が間
借りしているCenter for Political Studiesではほとんど毎週のように,Formal Theoryの
ワークショップが開かれています.時々のぞくんですが,ゲーマーとしての訓練をほと
んど積んでいない私にはなかなかついていけません.しかし,モノスゴイ勢いで,政治
学のさまざまなフィールド(政党,議会,利益集団,国際関係,内戦,political economy
などなど)でゲーム理論やFormal Theoryのアプローチがなされ,ドカドカと研究業績が
積み上げられていっていることを肌で感じます.そして数理的アプローチにひかれる院
生たちも当然たくさんいるようです.

 このままでは政治学の潮流に乗り遅れてしまう,なーんてことを思ったりはあんまりして
いません(だってもうとっくに遅れてるもん)が,わからないなりに「もしかしてなかなかオモ
ロインちゃう,これ?」とは感じています.まあ自分の年齢も年齢ですから,今からゲーマ
ー転向?というのもなかなかしんどいでしょうし.しかし単純に面白そうなので,ちょこちょ
文献 を漁っています.どんな研究であれ,つまらないものを読む気はしないから,面白
そうなものにはどんどん首を突っ込んでみようと思っています(面白く思えるということは,
少しはそういうものを吸収する余地がまだ自分にあるということだと思うので).さて日本に
帰国する頃にはどれくらい理解が進んでいるかなあ?数学すんの,シンドイやろしなあ.
とりあえずゲットした文献はなんとか読みきって帰国したいものです.
 
       B.G.M. 「冬がはじまるよ」(槙原敬之)
                 きちんと更正するんだよ,マッキー.僕も頑張るから.



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